吉祥寺のクラフトビールならP2B Haus (ピーツービーハウス)

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クラフトビールアーカイブ
KUNITACHI BREWERY
903 (Altbier)

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903 (Altbier)
ブルワリー KUNITACHI BREWERY (国立)
ABV 4.5%
P2B Haus スタッフからの紹介コメント
「古いは新しい」の哲学から生まれた、ドイツの伝統あるアルトビール!褐色の色から想像するよりも軽い飲み口。モルト由来のトーストやナッツのようなコクのある風味に、酵母由来のフルーティな果実感が心地よく、何杯でも飲んでいたくなるような一杯です!
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P2B Haus で飲めたとき

ブルワリーからのビールの紹介コメント

take.1 ABV :4.5% FG : 1.009 SRM:37.02 醸造士 : 斯波 克幸 深いモルトのコクと穏やかな果実香がとけ合う、ほんのり甘みが広がる軽やかなAltbier。 1926と対をなす903。くにぶるの醸造哲学「古いは新しい」を体現する一杯! Kölschの街Kölnと、ライバル関係にあるとよく言われるDüsseldorf。この街で大切にされてきたビールがAltbierです。 ビール醸造の歴史を考えると、AltbierとKölschは兄弟関係のようなビールとも言えます。古くは淡色麦芽をつくる技術が未発達で、多くのビールは濃色でした。つまり、AltbierとKölschのどちらがより古い姿を残しているのかを考えると、Altbierが兄、Kölschが弟のように思えます。 日本でも美味しいAltbierがつくられています。しかし、私が現地で飲んできたAltbierとは少し印象が異なることが多くありました。私がDüsseldorfで体験したAltbierは、少し苦みの強い濃色のKölschのようなビール。モルトのコクは確かに感じられるものの、甘く重いわけではなく、穏やかな果実感があり、軽やかでドライな味わい。903では、その印象を再現したいと考えました。 Hallertau Mittelfrühの穏やかでスパイシーなアロマと、酵母由来のほのかな果実のニュアンス。Munich Malt由来のトーストやナッツのようなコクに、Pilsner Maltがもたらすクラッカーやパンのような軽やかな風味。さらに、少量のCrystal MaltとMelanoidin Maltがアクセントとなり、ほのかな甘みが全体を包み込んでいます。濃色ながらも重さはなく、すっきりとした飲み心地。そして赤褐色に透き通った美しい外観。それが903です。 今回、私がKUNITACHI BREWERYを離れる時期や酵母在庫の関係などから、本当に使いたかった酵母を使えなかったことが悔やまれますが、その中で次に繋がる結果を残せたと思います。 「古いは新しい」——KUNITACHI BREWERYの哲学 かつて、発泡酒免許の改正に伴い、多くの欧州の醸造士が日本に招聘されました。その影響を受け、全国各地の地ビールメーカーがKölschやAltbierといった伝統的なビアスタイルを造るようになりました。しかし、やがて訪れた地ビール淘汰の時代。その波にのまれ、KölschやAltbierを醸していた醸造所も次第に姿を消していきました。 その理由はさまざまですが、この変遷を経た今だからこそ、私は新しい地ビールが求められると考えてきました。 大規模な市場競争の中で個性が埋もれてしまうのではなく、小さな街だからこそ、ローカルな価値を生かしたビールが必要なのではないか。グローバルな潮流からローカルへの回帰。国立という土地に根ざし、街と共鳴するビールを造ることこそが、私たちの目指す醸造のかたちでした。 こうした想いから生まれたのが、国立駅舎の創建年を冠した1926 / Kölsch Styleでした。そして、同様に国立のもう一つの象徴である谷保天満宮を題材にするビールをつくる構想が当初からありました。そのスタイルは、Kölschと対をなすAltbier以外にありえないと考えました。 私たちは、ビール造りにおいて「古いものを大切にすること」と「新しいものを生み出すこと」は相反するものではないと考えています。むしろ、伝統の中にこそ、新たな可能性が眠っている。 歴史に敬意を払いながら、それをただ復刻するのではなく、今の時代にふさわしい形へと進化させる。「古いは新しい」それが、KUNITACHI BREWERYの醸造哲学です。 Altbierは、その名の通り「古いビール」という意味を持ちます。しかし、それは単なる過去の遺物ではありません。かつてドイツ西部で受け継がれてきたこのビアスタイルに敬意を払いながら、今この国立の地で新たな命を吹き込むことこそが、903の意義でした。 903は、谷保天満宮の歴史とともにありながら、決して過去にとどまるビールではありません。1926と903、KölschとAltbier——伝統と革新が交差するところに、新しいビールの未来がある。 その哲学を体現した一杯を、ぜひ味わってみてください。 903——国立の歴史を醸すAltbier KölschとAltは、ドイツ西部のビール文化の中で対をなす存在であり、どちらも上面発酵ながら異なる個性を持ちます。Altbierは、その名の通り「古いビール」という意味を持ちますが、決して重厚で甘いビールではありません。むしろ、しっかりとしたモルトのコクを持ちながらも、余計な甘さを抑え、キレのあるドライな飲み口が特徴です。ホップの苦味もしっかりと効いており、穏やかな果実感とともにすっきりとした後味を生み出します。 Kölschが軽快で爽やかな風味を持つのに対し、Altbierはやや濃色ながらもバランスの取れた苦味とモルトの風味を楽しめるビール。903は、そのAltbierの本質を捉え、軽やかかつ麦の風味も楽しめる味わいのある一杯に目指しています。
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