ヴァイツェン嫌いな弊社代表が提案した「スーパーにドライなヴァイツェン」になります。ヴァイツェンらしいバナナやクローブのようなフルーティな香りを活かしつつ、甘さやもたつきを削り落としてドライに仕上げるためいくつかのチューニングをしました。 まず50％以上の小麦麦芽と、ピルスナーモルトだけのシンプルなモルトは、糖化温度の調整をしてよりドライに仕上がるようにしました。同時にグルコース(ブドウ糖)を使用することでボディを軽量化しました。本場ドイツからはお怒りの声が聞こえるような気がしますが仕方ありません。この際、麦汁中のグルコースとマルトースの比率が変化することで酵母の生み出すバナナ様の香りが増す可能性があります。そこで香りのバランスが崩れないよう、クローブ香を増加させる工程を加え、これを調整しました。 ホップでは野イチゴやメロン、ピーチティーに例えられるDiamontというホップをメインに通常よりも効かせて、後味を締めてくれる少しの苦みを追加しました。また、ヴァイツェン特有の香りにフレッシュなホップの香りが加わることで、爽やかさがプラスされることもポイントです。 仕上がりは小麦由来のきめ細かく豊かな白い泡と、薄濁りのライトイエローの外観。アロマにはバナナとクローブ、ホップ由来の柑橘系の香りがあります。口にすると強めの炭酸とともに、ヴァイツェンらしいフルーティさ、そしてドライな切れ味を感じます。軽い酸味とホップの苦味が余韻を洗うのも気持ちよく、爽快です。伝統的なヴァイツェンはもちろん素晴らしいビールですが、忽布古丹らしくチューニングされたSuper Dry Weizenもまた捨てがたい、と思っていただけると嬉しいです。ぜひお試しください！