もはや「IPA」という言葉を因数分解しても「India Pale Ale」という意味には結びつかない時代になりつつある。ほとんどの場合「India」とは無関係で、「Pale」でもなければ、場合によっては「Ale」ですらない。今や無限に解釈の余地が拡がる「IPA」を枠に当てはめることなく自由に醸したのが今回の【晴れ舞台】です。醸造用水以外の原材料の麦芽、ホップ、酵母は多国籍からなる組み合わせで、ドイツ、イギリス、ニュージーランド、アメリカ、ノルウェーなどの国から日本に集まってきた素材です。既存のビアスタイルや製法に囚われることなく、想い描いたレシピを現実にするために、素材や製法を自由に組み合わせて醸しました。常識外れの発酵温度、長い熟成期間、最新の濃縮ホップを使用して、グレープフルーツ、パッションフルーツ、白ブドウのような味わいを引き出しました。果汁が発酵したものかと思えてしまうくらいに。この「ASOBI」心をずっと忘れないでいよう。