国産ホップ３産地のカスケードホップを使用して、シングルホップのペールエールを仕込みました。同じカスケードホップでも産地や形状によりそれぞれ異なる特徴が感じられます。信頼のおける生産者の顔が見える素材を使用することは醸造士として喜ばしいことであると同時に身が引き締まる思いです。重量順に、北海道は上富良野町、京都府は与謝野町、山梨県は北杜市のカスケードホップを使用しました。カスケードは柑橘類の特徴に加えてフローラルなフレーバーを兼ね備えた長年に渡って愛されているホップ品種です。３産地とも甲乙つけがたく、どれもフレッシュで、対立し合うことなく、ペールエールの中で渦を巻き、美しく調和しています。生産者との信頼関係を構築しながら、国産ホップの持続的な繁栄に少しでも貢献できるように積極的に国産ホップで醸していきたいと思います。