丹後屋醸造の設備を使って初めて醸すIPAとなりました。ビールづくりの世界は同じレシピでつくったものが同じ味になるとは限りません。数ある変数のうちの重要な要素の1つが「設備」です。形状、保温性、操作性などを1つ1つ確認しながら、仕込み設備やタンクと対話するように作っていきました。アルコール度数はやや低めの設定。Simcoe （シムコー）というアメリカンホップをメインに、ホップのフレーバーの開き加減を再確認しました。このホップはパイナップルや松脂のようなフレーバーが特徴的ですが、心地よい苦みの中、澄んだ南国果実感が漂ってきます。外観も輝かしく、繊細で、研ぎ澄まされた仕上がりになったのではないでしょうか。どなたでも楽しめるカジュアルなIPAになりました。