忽布古丹醸造の醸造長を務める鈴木栄の高校の同級生、安田京平さんが地元の旭川市にクラフトビールのお店「Beer House TONOTO」をオープンさせたのは今年の４月中旬のことです。 常時8種の国内クラフトビールのドラフトビールを提供していて、忽布古丹醸造を常に1種類以上繋いでいただいている常設店です。小売免許を取得しているため、缶やボトル、あるいはその場で飲んで気に入ったビールをグラウラーでお持ち帰りをすることができるのも魅力的です。 オープンから半年が経ち、さっそく地元の人や観光客が多く訪れる人気のお店になっています。 彼のお店が忽布古丹醸造の常設店になったのは鈴木との縁もありますが、第一に「美味しいから」と言って頂いていることはありがたい気持ちと同時に、身が引き締まる思いです。今回、オリジナルビールとしてご依頼されたビアスタイルは「Oktoberfest（オクトーバーフェスト）」です。 過去に忽布古丹醸造が作った銘柄に感銘を受けて、このビアスタイルを作って欲しいとのご依頼を頂きました。 麦芽の風味を楽しみつつも、サッパリとドライな飲み心地というイメージに応えるために、麦芽を5種類配合することで複雑で豊かな穀物の味わいを表現しつつ、適切な発酵管理を徹底することで、クリーンで引っかかりのないラガーを目指しました。 キャラメルやスパイスのニュアンスを含んだ味わいも垣間見えます。色合いは琥珀色で濃く見えますが、そこまでどっしりとした設計にしていないため、見た目よりも軽やかに飲み進められることでしょう。あらゆる食事との相性が良く、ビーフスモーク、プレッツェル、ヴルストなどは無限に止まらなくなってしまいます。 本場ドイツで開催されるオクトーバーフェストからは１ヶ月遅れのリリースにはなりますが、１年を通して美味しく飲めるラガービールですので、祭りの余興をいつまでもお楽しみください。