吉祥寺のクラフトビールならP2B Haus (ピーツービーハウス)

吉祥寺のクラフトビールならP2B Haus (ピーツービーハウス)

クラフトビールアーカイブ
KUNITACHI BREWERY
霹靂 ぷにぷに電機 feat 西野恵未 (American IPA)

霹靂 ぷにぷに電機 feat 西野恵未 (American IPA)
ブルワリー KUNITACHI BREWERY (国立)
ABV 6%
P2B Haus スタッフからの紹介コメント
アーティスト「ぷにぷに電機」とのコラボビール!霹靂という曲名から連想されるホップを使った、飲みごたえはありつつ軽快な、オールドスクールを思わせるIPA。タンジェリンオレンジを中心に柑橘やトロピカル、ほんのり甘く、パイニーな苦味が余韻を引き締めます!
シェア:X

P2B Haus で飲めたとき

ブルワリーからのビールの紹介コメント

いつもは、なるべく初めの方に味わいが分かる説明を持ってきています。本当はもっと色々と伝えたいことがありますが、ビールの説明なので、ビールの味が一番にわかった方が良いでしょうからそうしています。 ですが今回は少し違います。 斯波は音楽が好きです。とても好きです。もう人生折り返してしばらく経ちましたが、物心ついてから音楽は常にそばにありました。祖父は独学でピアノを弾き、レコードのコレクションにはYMOやKRAFTWERKがあるような変わった年寄りで、母もエレクトーンとピアノを弾く、そんな家庭に育ちました。 静岡のAOI BREWINGからKUNITACHI BREWERYに移籍し東京に戻って来ることになり、ブルワリー立ち上げまでの往復の新幹線などで久しぶりに新しい音楽を聴こうと思い、そして出会ったのが「ぷにぷに電機」でした。 艶っぽく、奥行きがあり、抑揚と余韻が心地よい、芯があるけど変幻自在で立体的な表現力。久しぶりに新しい世界に出会った感じがしました。そこからヘビーローテーションです。 ブルワリーの免許を取れて、しばらく醸造所では一人で作業をしていましたが、作業的に一人では辛い時期もあり、気分を盛り上げるために常に大音量で音楽をかけていました。そんな頃に気持ちを支えてくれたアーティストが何人かいましたが、その一人が「ぷにぷに電機」でした。 国立では度々DJをやる機会に恵まれはじめ、地元谷保の富士見台トンネルで音楽をかけさせてもらえるときには必ず「ぷにぷに電機」をかけて、そして身の回りの人にはぷに電好きを公言していました。 そしてある時、CRAFTROCK BREWINGとぷにぷに電機がコラボするのを知りました。「Night SeissionIPA」です。めちゃくちゃ羨ましいと思ったし、口に出していろんな人に「羨ましい!」と大人げないことを言っていたと思います。そして、そのリリースイベントがCRAFTROCK BREWPUBで開催されると知り、イベントに行ってきました。ファンであることを熱弁して、ヘッドブルワーの鈴木諒くんに呆れられたのを覚えてます。最高のイベントとビールで大満足。ライブが終わった後、挨拶をしました。挙動不審でキモかったと思います。 そしてこのイベントをきっかけにご縁をいただき、ある時ある場所で「いつかビールをつくりましょう!」と、夢のようなお話をしたのがこんなに短期間で本当に実現したのがこのビール「霹靂」です。 ぷに電さんからいただいたオーダーは、AmericanIPA。しかし、いわゆるいま流行りのIPAというよりは少しオールドスクールを思わせる色味と味わい、飲みごたえはありつつ軽快なボディ。だけど完全なオールドスクールなIPAではない。アロマフレイバーは濃色の柑橘系が中心。苦味は弱めよりは強めで、しかし強すぎないようにしてほしい。 オーダーに合わせて曲のタイトルとイメージを教えていただき、すぐに使うホップを決めました。霹靂という曲名に合わせて、光や煌めきを連想できる名前のホップから、柑橘感が特徴的なCrystalとComet。そして激動の時代のなかで困難に立ち向かっていく姿を描くというテーマからWarriorを軸に据えることに決めました。その後、出来上がったデモと歌詞を共有していただき、ここへFalconer’s Flightを加えることを決めて、大幅に再調整しました。 酵母は味わいを決める重要な要因の一つですが、今回はLutra Kveikを選びました。過酷な条件でも発酵できる力を持つKveikがこのビールのテーマに相応しく、そしてクリーンな発酵とほのかに甘いエステルがこのビールの魅力を引き立てると思ったからです。 アロマフレイバーは、タンジェリンオレンジ、レモン、グレープフルーツ、トロピカル、ほのかにフラワリー、パイニー、ダンク、赤系ベリーも少し顔を覗かせます。KUNITACHI BREWERYのビールの中ではしっかりとした苦味。しかし後に引くしつこい苦味ではなく、ほどよく余韻を引き締めます。 今も霹靂を聴きながらこの文章を書いていますが、西野恵未さんの美しく躍動感のあるピアノ、ESMEMORIさんによるタイトでキレがありつつ流れるような瑞々しいサウンドアレンジ…ぷに電さんの歌が素晴らしいのはいつもの事なんですけど、間奏もほんとに素晴らしいです。 コロナ真っ盛りの中でのスタート。そこから今のみんなで頑張って走ってきたKUNITACHI BREWERYの事を想いながらこの曲を聴くと本当に感慨深いです。 空が啼いた 蒔いた種は芽吹いた まだ音は響いて、今 もう立ち止まる気はないみたいだ… このプロジェクトに関われたことが本当に嬉しいです。ありがとうございます!!
「本日のクラフトビール」に戻る

© 2020 / P2B Haus Kichijoji (ピーツービーハウス)